想像体験 「障害者支援施設」1日の仕事内容

「障害者の暮らしを支援する」とはどういうことなのかは、さまざまな考え方があります。ここでは社会福祉法人「ル・プリ」が実践する「ウェル・ビーイング」を例に、施設で障害者に向き合うことを改めて考えてみましょう。

「障害者支援施設」の役割

障害者の食事や入浴、排泄等の援助や生活に関する相談やアドバイスなど、日常生活に必要な支援を24時間体制で行うのが障害者支援施設の役割です。

対象となるのは、専門的なケアを必要とする重度の障害をもつ方や地域への移行を目指す方、高齢期を迎え疾患を抱える方などさまざまです。また、何らかの理由で家庭で暮らすことが困難な方も対象者に含まれ、専門的なケアだけでなく、包括的な支援を必要とする方々が対象となります。

日中活動(生活介護)と併せて夜間の支援も提供することで、障害者の日常生活を全面的にサポートできるのが障害者支援施設の大きな特徴です。

障害者の
「暮らしを支援する」とは?

「ウェル・ビーイング」という言葉をご存知でしょうか。WHO(世界保健機関)が掲げる「健康」の定義において、単に病気ではないということではなく、心身的にも社会的にもベストの状態であることを意味するものです。

現在では、この言葉に「幸福」という概念も含まれるようになってきました。自分自身と周囲の状況も合わせて、全体的に良い状態と表現してもよさそうです。これを目指すことが、本当の意味で障害者の「暮らしを支援する」ことになるのではないでしょうか。

メディア監修
職員の6割以上が20~30代!
新卒が集まる福祉施設
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社会福祉法人「ル・プリ」
社会福祉法人「ル・プリ」

画像引用元:社会福祉法人ル・プリ(https://le-pli.jp/)

「ル・プリ」は、人と人とのつながりを大切にした対人援助やウェルビーイングの実現に取り組む社会福祉法人です。職員が1 つの大きなチームとなって障害を持つ目の前の方と向き合い、安心できる生活の場を提供しています。横浜市内10 区で展開する知的障害の方の障害者支援施設では、利用者さんが社会活動に参加しやすいよう、地域コミュニティに根ざした自立支援援助なども積極的に行っています。

社会福祉法人「ル・プリ」

画像引用元:社会福祉法人ル・プリ(https://le-pli.jp/)

知的障害のある方と過ごす「ル・プリ」の1日

横浜市で多くの福祉施設を展開している社会福祉法人「ル・プリ」は、すべての利用者さんやご家族、関係者、スタッフ、そして地域住民のウェル・ビーイングを目指しています。ウェル・ビーイングの重要な手がかりになるのは「ニーズ」であり、それは単に衣食住が満たされることではなく、人間の尊厳や自己実現にも関わるような「ヒューマン・ニーズ」であると考えます。

知的障害を抱える方と過ごす1日の中で、その人が「そばにいてほしい」と願えばそれもひとつの衣食住を超えたニーズであり、隣に座っているだけでもコミュニケーションが成立します。そのような1日の積み重ねが、障害者一人ひとりのヒューマン・ニーズを満たす支援につながっていくのです。

これから福祉業界で働きたい学生へのアドバイス

ここでは、「ル・プリ」の現場で働くベテランスタッフさんのメッセージを紹介しましょう。これから福祉業界への就職を目指している学生さんへのアドバイスにもなるはずです。

利用者さんの気持ちに
寄り添うことが大切

「この仕事で喜びを感じるのは、利用者さんの楽しそうな表情や様子を垣間見ることができる時です。利用者さんによっては、言葉で自分の喜怒哀楽を表現することが難しい方がいます。そのため、表情や様子、態度から気持ちを読み取ることが大部分ですが、やはり誰かが笑顔になって、笑って楽しそうにしているのを見ると、とても嬉しい気持ちになります」

「利用者さんとのコミュニケーションで印象的なことは、利用者さんは他の利用者さんやスタッフを含め、周囲の人の感情に敏感であることです。他の利用者さんが落ち着かなくて怒りの感情を表すと、周りの利用者さんも落ち着かなくなり、怒りの感情を表に出すことがあります。逆に楽しい雰囲気をつくると、自然と利用者さんも笑顔になることがあります。コミュニケーションを取る際は、利用者さんの気持ちに寄り添うことがとても大切だと感じています」

福祉の魅力は人との関わり

「福祉の魅力は『人との関わり』だと思います。人と関わり触れ合うことで、お互いに笑顔が生まれます」

「対人援助の仕事なので、楽しいことや笑顔だけではなく、つらいことや苦しいことなど壁にぶつかる時もあります。そこで「どうしたら上手くいくのか」をみんなで悩み、考えて乗り越えることで達成感ややりがいを感じることができます。それが自分自身の成長にも繋がります」

障害者支援施設|
日勤の仕事内容

障害者支援施設のスタッフは、24時間体制で利用者さんの支援にあたっています。日中活動に出かける利用者さんも多い日勤帯、スタッフはどんな仕事をしているのでしょうか。ここでは障害者支援施設の日勤の仕事内容を詳しくみていきましょう。

「障害者支援施設」
日勤の仕事内容を見る

障害者支援施設|
夜勤の仕事内容

福祉施設の夜勤はいわゆる「ワンオペ」が多く、障害者支援施設でも夜勤スタッフは1人が基本です。緊急事態を想定して、いざという時に備えなければなりません。ここでは障害者支援施設の夜勤の仕事内容を詳しくみていきましょう。

「障害者支援施設」
夜勤の仕事内容を見る

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当メディア「ラ・レトル」とは

横浜市の福祉業界へ就職を考えている新卒就活生のためのメディア「ラ・レトル」は、現職社員の声を集めた就職者向けポータルサイト「VOiCE」を運営するZenken株式会社が制作・運用しています。「福祉」という、クリエイティブで奥深い業界の魅力をぜひ知ってもらえることを願います。