このページでは、実際に障害者施設で実習生のフォローを担当しているベテランスタッフさんからのメッセージを紹介します。障害者施設での実習を控えている就活生の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。
画像引用元:社会福祉法人ル・プリ(https://le-pli.jp/)
「ル・プリ」は、人と人とのつながりを大切にした対人援助やウェルビーイングの実現に取り組む社会福祉法人です。職員が1 つの大きなチームとなって障害を持つ目の前の方と向き合い、安心できる生活の場を提供しています。横浜市内10 区で展開する知的障害の方の障害者支援施設では、利用者さんが社会活動に参加しやすいよう、地域コミュニティに根ざした自立支援援助なども積極的に行っています。
画像引用元:社会福祉法人ル・プリ(https://le-pli.jp/)
沼部由希子さん
2009年4月入社
障害福祉施設での実習、どんな心持ちで当日を迎えればいいのかを悩んでいる就活生も多いかもしれません。そこで、実際に障害福祉施設に勤めている「中堅スタッフさん」に実習での心構えや気をつけるべきことについてお話を伺ってみました。インタビューに答えてくださったのは、横浜市栄区「杜の茶屋」の沼部由希子さんです。
あまり緊張しないで、むしろ楽しもうとするくらいの気持ちで来てほしいです。緊張が相手に伝わると、お互いにぎこちなくなってしまうかもしれません。「障害がある方」と意識せず、同じ目線で仲を深めることを意識してはどうでしょうか。わからないことは自分で何とかしようとせず、遠慮しないで相談してください。先輩たちは必ずアドバイスをくれます。それでも不安なら、それも含めて相談してほしいと思います。相談することで良い道が拓けますよ!
…という私自身、実は実習のとき緊張していました(笑)。でも、利用者の皆さんが温かく出迎えてくれたので緊張も解け、積極的に話しかけることもできました。相手も私のことを「関わっていい人」と受け止めてくれたようです。
短い時間でしたが、多くの利用者さんとコミュニケーションを取れて良い実習だったと思います。そのときお世話になった利用者さんとは、今でも当時の話題で盛り上がっています。
自分の判断で物事を進めてしまう実習生がときどきいます。事故やトラブルにつながる可能性があるので、何事もスタッフに相談して取り組むことを徹底してほしいですね。「報連相」が大切です。
そして、実習で接する相手には目上の方もいらっしゃいます。相手を敬う気持ちを忘れないようにしましょう。
「コミュニケーションを取る」ことを目標にする実習生も多いのですが、私たちの仕事はコミュニケーションを取ることが目的ではありません。大切なのは「何のためにコミュニケーションを取るのか」を考えることです。利用者さんとどのように関わるべきか、具体的に見えてくると思います。
まずは不安に思わず、わくわくした気持ちで実習を迎えてほしいですね。午前中は積極的に利用者さんにアプローチし、お昼は美味しい給食を楽しんでください。疑問に感じたことはアドバイスするので、午後はそれを活かしてチャレンジしてほしいと思います。
実習後は感じたことを振り返って、自身の学びにつなげてほしいです。疑問を残さずに実習を終えるのが理想ですね。
利用者の皆さんと一緒に働くことが本当に楽しい職場です。プライベートで落ち込んでも仕事に来たら笑わせてもらって、そんなふうに働くことが気分転換になることもあります。
もちろん、利用者さんとの関わりの中で悩みがないことはありません。でも、信頼して相談できる先輩や同僚がたくさんいるので大丈夫です!
初めての実習は誰もが不安とドキドキでいっぱいですが、当日はできるだけ緊張をほぐし、いつもの自分らしさを意識してみてください。実習生をフォローする先輩方は「わくわくした気持ちで実習当日を迎えてほしい」という気持ちで、あなたを迎えてくれます。わからないことは遠慮なく先輩方に相談し、なるべく疑問を残さずに実習を終えることを目指してみましょう。
横浜市の福祉業界へ就職を考えている新卒就活生のためのメディア「ラ・レトル」は、現職社員の声を集めた就職者向けポータルサイト「VOiCE」を運営するZenken株式会社が制作・運用しています。「福祉」という、クリエイティブで奥深い業界の魅力をぜひ知ってもらえることを願います。