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障害者施設での実習3. 学びたいことを計画書にまとめる

障害者施設での実習を控えている就活生の皆さんには、実際の就職に向けて学びたいことがたくさんあるでしょう。ここでは、実際に障害者施設で実習を担当しているベテランスタッフさんからのメッセージを紹介します。

メディア監修
職員の6割以上が20~30代!
新卒が集まる福祉施設
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社会福祉法人「ル・プリ」
社会福祉法人「ル・プリ」

画像引用元:社会福祉法人ル・プリ(https://le-pli.jp/)

「ル・プリ」は、人と人とのつながりを大切にした対人援助やウェルビーイングの実現に取り組む社会福祉法人です。職員が1 つの大きなチームとなって障害を持つ目の前の方と向き合い、安心できる生活の場を提供しています。横浜市内10 区で展開する知的障害の方の障害者支援施設では、利用者さんが社会活動に参加しやすいよう、地域コミュニティに根ざした自立支援援助なども積極的に行っています。

社会福祉法人「ル・プリ」

画像引用元:社会福祉法人ル・プリ(https://le-pli.jp/)

ベテラン社員さんに聞いてみた!
実習で学んでほしいこと

藤田佑貴子さん
画像提供:社会福祉法人ル・プリ

藤田佑貴子さん
2012年4月入社

障害福祉施設での実習という貴重な機会、きちんと学ぶためにはしっかり準備しておくことが大切です。そこで、実際に障害福祉施設に勤めているベテランスタッフさんに実習で学んでほしいことや事前の準備についてお話を伺ってみました。インタビューに答えてくださったのは、横浜市栄区「SELP・杜」の藤田佑貴子さんです。

実習前に知りたい!
先輩の体験談(インタビュー)

実習前に準備しておくべきことや心構え、気をつけるべきことを教えてください。
藤田佑貴子さん

基本的にはよく寝て食べて、体調を整えて来てくれれば十分です。少しでも何か準備を、ということであれば、事業所のことや障害のこと(知的障害や自閉症など)をインターネットなどで調べておくとイメージしやすいかもしれません。一般的な情報なので無理に覚えようとせず、「いろいろな方がいるんだな」くらいのスタンスでいいと思います。

成人された方が通っているので、人生の先輩として尊敬する気持ちを持って接してください。そして地域の方々からみると実習生もスタッフと変わりないので、通勤時には挨拶などマナーを意識してほしいと思います。実習担当者への報告や相談、質問などは、責任という意味でも、皆さんが職場を選ぶという意味でも、ぜひ積極的にお願いします。

有意義な実習にするには、どんな目標を「実習計画書」にまとめるのが良いと考えますか?
藤田佑貴子さん

コミュニケーションを目標にする実習生も多いのですが、そのコミュニケーションを踏まえてどんなことを目標にしたいか、そういうふうに設定するとより充実した実習になると思います。

障害者と接するのが初めてという学生さんも多いので、経験がなくても大丈夫です。「わからなくて不安」「接するのが怖い」という気持ちになるのも当たり前なので、そういうときはスタッフに相談してください。行動の理由や背景などがわかると、きっと見え方も変わってきます。コミュニケーションの仕方はそれぞれ違いますが、障害の有無にかかわらず、良い意味での興味や関心を持てれば、ちゃんと相手に伝わるはずです。

どのように実習生をサポートしていますか?
藤田佑貴子さん

就労支援事業所に通っている利用者さんは、一見すると支援が必要なさそうに見える人も多いです。そのためか、実習生も何をすればいいのかわからず戸惑うこともよくあります。

私たちは「~してあげる」ではなく「ともに~する」という関係性を大切にしているので、実習生が利用者さんと自然に関わりを持てるように、一緒に作業に入る形で実習を設定しています。

実習の1日を通して、就活生に伝えたい「重要なポイント」を教えてください。
藤田佑貴子さん

まず、楽しみな気持ちで実習に来てほしいですね。午前中は利用者さんと一緒に作業する楽しさや充実感を味わってください。利用者さんの「職人」としての仕事ぶりにも注目です。お昼は一息ついて給食を食べながら、利用者さんと積極的に会話をしましょう。

午後からは余裕が出てくると思うので、私たちスタッフと利用者さんとの関わりを見てください。実習後は利用者さんのことやスタッフの働き方を含めて、積極的に質問してほしいと思います。

福祉業界に興味を持っている就活生に、先輩としてメッセージをお願いします!
藤田佑貴子さん

私の先輩は「福祉に捨てるところなし」と言っていました。失敗や悩みも含めて、これまでの経験もこれからの経験も活かせる、得な仕事だと思っています。

人の働き方や生き方を考える最先端の場だとも思っているので、日々発見や気づきがあります。興味を持っている就活生の方は、ぜひ「ル・プリ」の実習にきてください。お待ちしています!

La Lettle編集チームから

実習先では、実習生と施設の利用者さんが自然と関われるように先輩方がサポートしてくれます。授業で学んだことを実習計画の通りにやろうとするよりも、その時その場に必要な「自然なコミュニケーション」を意識してみましょう。自分よりも年上の障害者の方を“人生の先輩”と敬意をもって接しつつ、気負わずに貴重な経験を学びにする姿勢が大切です。

La Lettle編集チームから
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横浜市の福祉業界へ就職を考えている新卒就活生のためのメディア「ラ・レトル」は、現職社員の声を集めた就職者向けポータルサイト「VOiCE」を運営するZenken株式会社が制作・運用しています。「福祉」という、クリエイティブで奥深い業界の魅力をぜひ知ってもらえることを願います。